ん?なんだか慌ただしいぞ。。。?

ある日の午後、デスクワークをしていましたが、
気になって仕方なくなり、見学しに行きました。

無口なF先輩が煌々と照らされているっ…!!

後光が差すF先輩に、話しかけてみました。

「い…今、何をしてるんですか?」

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「あ、今商品を撮ってるの。」

そう。F先輩が照らされていたのではなく、
商品に照明を当てていたのでした。

web上に新商品をUPすべく、
商品を撮っているとのこと。

でも、商品の素材って、実際販売するものを撮るんですね。
無言のF先輩、隣にいたN先輩が教えて下さいました。

「うちは中古の機器を置いてるんだよ?
 きちんとクオリティを保ってる商品でも、
 ちょっと外側に傷があるの、気になるお客様も居るでしょ?
 そこもちゃんと撮らないと。嘘つく事になるでしょ。」

あ…そっか。
嗚呼、浅はか也、新人。。。

話していても、F先輩は手を止めません。

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より良い写真を撮るために、
商品の並びを細かく配置していきます。
もちろん、無言です。。。

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そして無言のまま、シャッターを切ります。
黙々と違う角度を撮り、次の商品へ移る。
そう、無言職人、F先輩なのです。

その横には、F先輩に撮ってもらおうと
機材ちゃんたちが続々と待ち構えておりました。

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カメラちゃんや

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レンズちゃん。

そして、先程浅はかなワタクシに教えて下さったN先輩が、
その隣でなにやら。

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これも、撮るんですか?

「うん、撮るよ。今ね、最後にもう一回だけチェックしてるの。
 ここ、ちょっと汚れてるね、拭こう。」

最後の最後まで、気を抜きません。

N先輩が仰る通り、トラストは中古放送用映像・音響機器販売会社。

「中古」=「誰かが使ったもの」

だから少しキズがあるモノもあるし、
ちょっと汚れているものも勿論あります。

それでも出来る事は全てやるのです。

汚れているなら、機材を傷めないように拭く。
出来る限り、キレイになるまで拭く。
キズがあるなら、きちんと「ここにキズがありますよ」と写真に収める。

やはりここもプロ意識の高さを感じます。

お客様の手元に届いて、
「思ったよりキレイだった!」
って思ってもらえたらいいなぁ。

そんな感慨にふけりつつ、無言職人F先輩の手際よい仕事を見学していたら。

「この写真撮るの、今度はやってみようね。」

とN先輩。

勿論です!光栄です!
とは、言ってみたものの、

…実はワタクシ、カメラ音痴なのです。。。
撮るの、めっちゃ下手なんです…
デジカメの神的自動モードを使ったとて、
高性能デジカメ様に失礼な程、信じられない写真になるんです…
とは言えず、その時は苦笑いするばかりなのでした。

続く。